発酵効率の向上と排水処理技術

独自技術の開発

発酵効率の向上のための「高温可溶化技術」
サイエンスシードの
技術

サイエンスシードの
メタンガスを作り出すメタン菌は、水に溶けた成分(水溶成分)しか食べることができません。原料(食品残渣)をメタン菌が食べられる成分を増やすことを可溶化といいます。当社では熊本県立大学の協力のもと、高温可溶化菌を使用しメタンガス量を増やす技術を実用化しました。可溶化技術により同じ原料でも30%以上のメタンガス発生量を増加させることが可能です。また前段でガス発生量に効果的な粒径に微粉砕を成し、可溶化の効率を向上の助成を行っています。







※画像はイメージです

高温可溶化の助成「高速微粉砕機・バイオマイクロミル」
高温可溶化によるメタンガス効率を向上させるために、前処理施設にて原料(食品残渣)を微粉砕します。当社の前処理補機・バイオマイクロミルは連続スパイラル微粉砕システムを採用しているため、投入された原料は連続的に微粉砕、均一化され、可溶化を促進し加水分解しやすい状態へと導きます。一般的に粉砕後のサイズは1cm程ですが、当社のバイオマイクロミルではミクロン単位までの粉砕が可能です。






※一般的な破砕(左写真)と、バイオマイクロミルによる微粉砕(右写真) *当社比による
エバポレーター式ピュアウォーター「排水処理設備」
サイエンスシードの
技術

バイオガスプラントではバイオガスの他に発酵の「残渣」として消化液が発生します。この消化液は、高濃度で「固液分離」や「脱窒素」などの処理が難しく、バイオガスプラントの大きな課題の1つでもあります。弊社では多段階の蒸発式技術(エバポレーター式ピュアウォータ)を導入しており、少ない熱量で再利用可能な、また一般河川への直接放流の可能な清澄な処理水へと処理ができます。














処 理 水
河川放流
固液分離→エバポレーター式ピュアウオーター
消 化 液

エバポレーター式ピュアウォーター「排水処理設備」の概要をご視聴頂けます。
※
本排水処理設備(エバポレーター式ピュアウォーター)は、高濃度消化液処理の「河川放流基準」を満たすために導入するものであり、すべてのバイオマス(バイオガス)プラントに適用されるわけではありません。下水道放流等においては、他の方式を用いた処理を行う場合や処理自体を必要としない場合もあります。尚、弊社では下記の「生物処理を中心とした複合型排水処理設備」もご用意させて頂いております。原水水質(性状)や排水基準等に合わせて選定させて頂きます。

生物処理を中心とした複合型排水処理設備

サイエンスシードの
技術

DXへの取り組み




「みえる化」、「情報の共有化」
サイエンスシードでは、前処理工程、メタン発酵工程、発電工程、消化液処理工程等の中央監視室や外部サイトでの「見える化」やプラント全体の「自動化」を推進し、日々のオペレーション業務の軽減や、機器やシステムの故障の前兆把握による延命化を図るべく、IoT技術や設備診断技術の開発に努めています。

スマートコミュニティー「輪と和の構築」
サイエンスシードでは、グリーンウオッシュやSDGsウオッシュではない、真のスマートコミュニティの構築に努めています。まず第一段階として、デジタルトランスインフォメーションを駆使した安全・安心かつ地域社会に貢献できる、食品廃棄物を活用したバイオガスプラントをコアに、電力供給はもちろんのこと、食品残渣等の排出業者様、廃棄物収集運搬業者様、六次産業化を目指されている農業従事者様や小売店様等々の輪を「人のチカラ」と「デジタルのチカラ」で結び付けていくことから始めます。モビリティやインフラ等を含む壮大なプランではなく、まずは実際に実現できるサイエンスシードならではの「コミュニティー作り」をセンシング技術、情報通信技術、アプリケーション技術等をリンケージし「循環する仕組み創り」に努めています。